「塩二郎」は、高知県東部に位置する田野海岸の海水のみを原材料とし、最初から最後まで一切火力を使わず、太陽の熱と潮風、職人の技だけで仕上げる「完全天日塩」という製法で作られています。
一般的な粒が粗くジャリジャリとした天日塩とは違い、全ての料理に使えるよう砕くことなく細粒に結晶させました。真っ白ではなく、乳白色なのが海水中のミネラルを多く含んでいる証拠。
1~2ヶ月、また天候や季節によってはそれ以上の月日をかけてじっくり作り上げられる「塩二郎」は、甘い・しょっぱい・辛い・すっぱい・苦いのバランスを重視して作られるため、不思議な事に口の中に旨味が残ります。また、舌触りが気にならず、塩ならではのツンとしたしょっぱさがありません。食材の素材そのものの味を見事に引き出してくれる塩なので、白ご飯や冷奴、野菜にかけて味わってみるとその特性に気付くはずです。
黒パッケージは、細粒の0.2mmに結晶させた塩で、ご飯(おにぎり)や冷奴、天ぷら、豚肉等におすすめ。
また、ピンクパッケージは、大粒の0.8mmに結晶させた塩で、牛肉や鶏肉、魚介類等に適しています。
※全ての工程が手作業で大量生産ができない為、天候等の影響やご注文が殺到するとお待たせする場合がございますのでご了承下さい。
生涯海に関わって生きていきたいとIターンで高知にやって来た、東京出身の佐藤京二郎さん。天日塩作りで日本一と言われる黒潮町の吉田猛さんの下で約2年間修行し、2009年2月に独立。同年8月に田野町に「田野屋 塩二郎」の看板を掲げました。
塩作りに田野町を選んだ理由は、田野海岸の海水から作り上げた塩の衝撃的な旨さ。また、これまでなかなか製塩施設を建てる土地が見つからず難渋しましたが、田野町が快く受け入れてくれたこともこの地で塩作りを始められたきっかけでした。
それから1年が経ち、現在「自信を持って消費者におすすめできる商品ができるようになった」とおっしゃる佐藤さん。結晶ハウスでは、日中50度を超える暑さの中、ミネラル群が塩と分離しないよう丁寧にまぜていきます。この暑さの中でも手間ひまかけることで、天日塩特有のジャリジャリ感を解消し、他にはないさらさらの細粒に仕上がると教えてくれました。
全ての行程が手作業で刻々と変化する塩の状態を把握しながら、確実に行き届く量のみの塩作り。また、天気や気候にも影響を受けるので、大量生産はできませんが、自然に逆らわない事も良い物を作るうえでの大切な要因のひとつというのが、考えだそう。
お客様から「おいしい。他のとは違うね」と言って頂けることが一番嬉しいという佐藤さんは、「師匠を超えて、日本一の塩を作りたい」と塩作りに励んでいます。
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